ニッケル協会は、病院環境におけるステンレススチールの使用の継続的安全性を確認した第三者による報告を喜ばしく受け止めています。
チームステンレスは、マンチェスターメトロポリタン大学とアグロパリテックに、病院環境におけるステンレススチールの殺菌効果検査のための研究を委託しました。
既存の研究結果は、新品のステンレススチールの殺菌効果を検査したものばかりでしたが、今回の研究は新品のものと人為的に表面を経時させたものの両方をテストするよう特別に計画されたものです。汚染/洗浄の検査計画書は、まず通常の使用において、複数の洗浄サイクルによる経時効果を反復するように設計されました。
様々な表面仕上げを施したAISI 304およびAISI 316 (病院環境で通常使われるステンレススチールの2グレード)の新品と経時サンプルを、それぞれ院内感染に関連してよく発見される細菌に汚染させました。次に、これらのサンプルを適切な消毒剤で除菌し、細菌の有無を分析しました。その結果、グレードや表面仕上げに関わらずステンレススチールが新品であれ経時化したものであれ、殺菌の効果に明らかな違いがないことが分かりました。この新たな研究結果により、院内感染に関係する細菌に対してのステンレススチールの殺菌効果、およびステンレススチールが病院環境で使用する器具として今後も相応しいということが確認されました。